サビキ

海釣りのド定番 サビキ釣り。初心者にオススメ!

サビキ釣りは防波堤や海釣り公園では定番となっていて、いろんな魚種が釣れるまさにオールラウンドな仕掛け。子供や初心者でも簡単に楽しめることから人気の釣り方である。

 

概要

エサの形に模した擬餌針3~10本程度を幹糸から枝状に出したものに、コマセカゴを装着した仕掛け。

コマセカゴに「コマセ」と呼ばれるエサ(アミエビ)を詰め、仕掛けを海に投入する。
竿をシャクるとカゴの中のエサが水中に漂い魚を寄せることができ、餌と勘違いした魚が擬餌針に食いつくという寸法。

コツとしては、漂ったコマセに擬餌針を同調させること。釣れる可能性が飛躍的に向上する。

たくさん針がついているので、釣れてもすぐに上げずに待っていると、複数匹の魚が鈴なりになって釣れることもあり優越感に浸ることができるのも魅力の1つ。

基本的に小物狙いとなるが、良型の魚も条件が合えば普通に釣れる。
イワシが釣れ、そのイワシにフッコ(シーバス)が食いつくなんてこともある。

日によっては大爆釣となり、魚の処理に困る事がある。
自宅でさばききれない分や、持ち帰らない魚はすぐに逃がしてあげよう。

【対象魚】
アジ・サバ・イワシ・サッパ・コノシロ・イシモチ・ボラ・サヨリ等




 

用意するもの

サビキカゴは仕掛けの上下どちらかにつけるのが一般的。
絡まりにくく、初心者にも扱いやすい下カゴで解説する。

サビキは根がかり等でロストする可能性はほとんどないものの、隣の人の糸とオマツリしたり、糸と針が絡まって使い物にならなくなってしまうことがある。
少なくとも2セット以上の仕掛けを用意しておくことをオススメする。

 

サビキ釣りに必要なもの
・竿(スピニングロッド)
・スピニングリール(糸:ナイロン2号~3号)
・サビキ仕掛け 複数個
・コマセカゴ
・コマセ(アミエビ)
・コマセ柄杓(集魚剤を混ぜるのに便利だが無くてもOK)
・コマセスプーン(コンビニの使い捨てスプーンでOK)
・コマセ用のバケツ

※スピニングリールよりベイトリールの方が圧倒的に楽ではあるが、全くの無知の初心者がいきなり扱えるようなものではない。ベイトの使い方を教えてくれる人が同行するのであれば良いが、バックラッシュしまくりでまったく釣りにならないと思われるので、おとなしくスピニングリールを使おう。しかし、バス釣り等でベイトリールの扱いに長けている人はベイトをオススメする。

竿

バス釣り用、またはそれに準ずる竿を持っていればそれでOK。
持っていなければサビキ用の磯竿を用意しよう。
※ サビキで柔らかいトラウトロッド等の使用はやめておいた方が無難

磯竿の場合長いものだと5メートルを超えるが初心者にとってはかなり扱いにくく、隣の人との間隔が狭い場所では少々取り回しが悪い。
サビキなら個人的には2メートルも必要ないと思っていて、長くてもせいぜい3~4メートル程度のもので十分。
3000円~5000円ぐらいで非常にコスパの良い竿が売っているのでそれでOK。

長い竿だと、より多く針を増やすことができるという利点もあるが、前述の通り使いやすさ重視の短竿で良い。

リール

磯竿に装着できるリールはスピニング用になるので、スピニングリールを用意しよう。

2500番~3000番の糸付き安物リールで十分。糸の太さは3号もあれば良い。
大体2000円~ぐらいで買える。

 

サビキ仕掛けとコマセカゴ

まずは釣具屋でサビキ仕掛けを買おう。遠投用のものを買わないように注意。

サビキ仕掛けとコマセカゴがセットになったものが売っているので、これを買っておけば間違いない。

針の大きさは〇号と表記されているが、数字が大きいほど針が大きくなる。
5号~7号をチョイスしておけば問題ないだろう。

サビキセット

サビキ針とカゴのセット

 

★ ココがポイント ★

様々な色のサビキ針があり、その日によって食いが良い色があったりする。
サビキ仕掛けは簡単に付け替えることができるので、数種類の色(白・ピンク等)を数セット用意しておくと有利になる。
釣れている人のサビキ針の色を観察して付け替えてみよう。

また、サビキ仕掛けとコマセカゴは別々に揃えることも可能。
上記のサビキセットを1つ買えばコマセカゴがついてくるので、サビキセット1つと違う色のサビキ針を余分に買うと賢い

コマセカゴは大抵スナップがついているので、結ぶ必要なく簡単に着脱できる。
尚、コマセカゴ下部にはおもりがついているので、おもりを別途用意する必要はない。

サビキ針

バラ売りのサビキ針

サビキカゴ

バラ売りのサビキカゴ(サイズはお好みで)

コマセ

コマセとは、餌をばら撒いて魚を集めるためののことを指す。いわゆる撒き餌

一般的に防波堤や海釣り公園のようなところではコマセとしてアミエビと呼ばれる餌を用いることが多く、サビキ釣りでもこのアミエビを用いる

アミエビは通常釣具屋の冷凍庫コーナーの中にブロック状で置かれているが、溶かすのに時間がかかる。
開封すればすぐに使うことができる常温保存のアミエビパックも売っているが、できることなら原型をとどめている冷凍のものを使いたい。

両方買っておいて、溶けるまでの間アミエビパックで遊ぶという使い方をしても良い。

アミエビはとにかく臭いが強烈なので、車の中にぶちまけると死にたくなるので注意(´ω`)

 

★ 冷凍アミエビの溶かし方 ★

  1. 前日のうちに買っておいて外で放置する
    アミエビブロックをビニール袋で密封し、ぬるま湯を入れたバケツに浸ける。
  2. 1と同じ要領で、海水をいれたバケツの中に1時間ほど浸けておく
    夏場で晴れの日ならすぐに溶けてくれる。時折海水を交換すると尚良い。
  3. 釣具屋に売っているコマセを溶かすネットを使う
    管理人は使ったことがないので使用感は不明

すぐに使えるため1が一番オススメではあるが、臭いが強烈なのでフタ付きのバケツがあると安心。

コマセ解凍

コマセを袋でくるんでぬるま湯に浸せばOK

 

コマセ用のバケツ

解凍したコマセを入れるためのバケツ。慣れれば袋のまま使うこともできるが、冷凍アミエビを使うならほぼ必須。
フタ付きタイプが非常に使い勝手がよく、釣具屋の冷凍コマセコーナーの横らへんに置いてあることが多い。

バケツがあればアミエビに混ぜる「アジパワー」等の粉末集魚剤を使うことができるのも強み。

 

釣り方

準備

まずは竿にリールをセット。竿を伸ばしてリールから道糸を出し、竿のガイド(輪っか)に手前から竿先まで全て通す。コンパクトロッド(振出しタイプの竿)の場合、先に道糸をガイドに通しておいてから竿を伸ばした方が楽。

道糸をサビキ仕掛けの[道糸側(竿側)]に結び、[おもり側(カゴ側)]にコマセカゴをスナップで装着すれば完成。
サビキカゴセットなら道糸を[道糸側]に結ぶだけで完成する。

サビキ仕掛けに結ぶ

1.サビキ仕掛け上側(竿側)のスナップまたはサルカンに結ぶ(結び方はユニノットが楽)

コマセカゴ

2. サビキ仕掛け下側(おもり側)のスナップにコマセカゴを装着し、コマセを詰めれば完成

サビキ仕掛け完成

サビキ仕掛け完成

 

釣り方

  1. サビキカゴにコマセを8分目ほど軽く詰め、仕掛けを海に投入する。
    ※ ぎゅうぎゅうに詰めるとコマセがカゴから出にくくなるが、底を狙うなら多少きつめに詰めても良い
  2. 一番上の擬餌針が見えなくなったところで竿をシャクってコマセを漂わせ、あたりを待つ。あたりがなければ再度シャクり、コマセをきかせてあたりを待つ。
  3. 数回シャクるとコマセカゴのコマセがなくなるので、リールを巻いてコマセカゴにコマセを補充する。次はさっきより少し深いところで同様にシャクってあたりを待ってみる。
  4. 竿先がツンツン動き、手元にピクピクとした手ごたえがあればヒット!魚がかかっている可能性があるので、竿を立て、なるべく揺らさずにリールを巻き、魚を取り込む。
    ※ 釣れても竿をあおって合わせる必要はない

 

やっちゃダメなこと

コマセをコマセカゴに詰めずに直接海へ投げ入れることは禁止されている。
また、余ったコマセは専用のゴミ箱があるのでそこに捨てよう。

 

ひとこと

釣具屋で2000円くらいで竿・リール・仕掛けが一緒になったものが売っているが、あまりオススメしない。耐久性にかなり難があり、一回の釣行で使えなくなることもある。特にリールのライントラブルが酷い。
長い目で見れば竿・リール・仕掛けは別々に買ったほうが絶対に良い。